久しぶりに面白そうなものがでたら、やってみた
macOS 27のローカルLLM「fm」を初期設定する方法|MacだけでAI会話を始める手順
macOS 27では、Apple Intelligenceの基盤であるApple Foundation Model(AFM)を、Mac上で直接使えるようになりました。追加アプリのインストールも、APIキーの取得も不要で、ターミナルから fm コマンドを実行するだけでローカルAIを試せます。
この記事では、対応Macの確認から、初回のライセンス同意、1回だけの質問、対話モード、ローカルAPIとしての利用まで、初期設定の手順をわかりやすくまとめます。
macOS 27のローカルLLMとは
macOS 27に搭載されているのは、いわゆる「モデルを自分でダウンロードして動かすOllama型」の仕組みではなく、OSに組み込まれたAppleのオンデバイスモデルです。Appleの公式な呼び方は「オンデバイスモデル」または「Apple Foundation Model」で、fm はそれを操作するためのコマンドラインツールです。
実機で確認された例では、モデルは AFM 3 Core Advanced、コンテキスト長は8,192トークンでした。大きなモデルファイルを数GB単位でダウンロードする必要がなく、規約同意後すぐに試せるのが大きな特徴です。
事前に確認すること
fm を使うには、次の条件が必要です。
- macOS 27「Golden Gate」以降がインストールされたMacであること
- Apple Siliconチップ(M1以降)を搭載したMacであること
- Apple Intelligenceの対応条件を満たしていること。モデル、言語、地域の準備状況により利用できない場合があります
Intel MacやmacOS 26以前の環境では利用できません。まず「アップルメニュー」→「このMacについて」で、macOSのバージョンとチップを確認してください。
手順1:macOS 27へアップデートする
既存のMacを使っている場合は、まずOSを更新します。
- 画面左上のAppleメニューを開く
- 「システム設定」を選択
- 「一般」→「ソフトウェアアップデート」を開く
- macOS 27が表示されたら「今すぐアップデート」を実行
アップデート中はMacが再起動するため、作業中のファイルは保存してから進めてください。
手順2:ターミナルを開く
Spotlight検索を使うのが簡単です。
command + スペースを押す- 「ターミナル」と入力する
- 「ターミナル.app」を起動する
ターミナルは、Macに標準搭載されている文字入力ベースの操作画面です。ここにコマンドを入力して、ローカルLLMを操作します。
手順3:fmコマンドを確認する
まず、fm コマンドが使えるかを確認します。次のコマンドを入力してください。
fm --help
または、次のように入力します。
fm
ヘルプが表示されれば、macOS 27のローカルLLM機能が利用できる状態です。
手順4:利用規約に同意する
初回は、Apple Foundation Models CLIの利用規約への同意が必要です。まず次のコマンドを実行します。
fm available
まだ同意していない場合は、次のような案内が表示されます。
Agreeing to the Apple Foundation Models CLI Legal Notice & Terms applies to every user on the machine, so it must be run as a privileged user (e.g. 'sudo fm license').
画面の案内に従い、次のコマンドを実行します。
sudo fm license
sudo は管理者権限でコマンドを実行するためのコマンドです。実行するとパスワードを求められることがあります。ここで入力するのは、Macにログインするときのパスワードです。
同意はそのMacの全ユーザーに適用されるため、初回のみ管理者権限が必要になります。日常的な fm の利用ごとに sudo を付ける必要はありません。
手順5:まず1回だけ質問してみる
設定が完了したら、単発の質問から試しましょう。
fm respond "ローカルLLMとは何か、1文で説明して"
fm respond は、質問を1回送って回答を1回受け取るコマンドです。ターミナル上で完結するため、ブラウザや専用アプリを開く必要がありません。
手順6:対話モードを使う
前の回答を踏まえて会話を続けたい場合は、fm chat を使います。
fm chat
このモードでは、たとえば次のような使い方ができます。
- 「日本語でブログ記事の見出しを10個考えて」
- 「その中からSEO向きのものを3つ選んで理由を説明して」
- 「選んだ見出しで導入文を書いて」
対話を終了するときは、画面の案内に従って終了コマンドを入力します。チャット形式なので、記事の下書き、要約、言い換え、アイデア出しなどに向いています。
手順7:ローカルAPIとして使う
fm には、モデルをローカルAPIとして利用するための serve コマンドも用意されています。
fm serve --help
この機能を使うと、Mac内で動くAIを自分のスクリプトやアプリから呼び出せるようになります。たとえば、ブログ記事の自動要約ツールや、ローカルで完結する検索補助ツールを作る場合に便利です。
初期設定でつまずきやすいポイント
| 症状 | 考えられる原因 | 対処 |
|---|---|---|
fm: command not found と表示される |
macOS 27未満、または非対応環境 | ソフトウェアアップデートとチップ種別を確認する |
| ライセンス同意を求められる | 初回利用のため | sudo fm license を実行する |
sudo fm license が失敗する |
管理者権限がない、パスワード入力ミス | 管理者アカウントで実行し、パスワードを再入力する |
| 利用できない、モデルが見つからない | 地域・言語・対応機種の制限 | Apple Intelligenceの対応条件とOS設定を確認する |
どんな人に向いているか
macOS 27の fm は、次のような人に特に向いています。
- とりあえずローカルLLMを無料で試したい人
- APIキーの管理や月額課金を避けたい人
- ブログ記事の要約、見出し案、言い換えにAIを使いたい人
- 個人情報を含むメモを外部サービスへ送りたくない人
- ターミナルや簡単なスクリプトに抵抗がない人
一方で、非常に長い文章の処理や、特定分野に特化した高度な生成には、Ollamaなどで任意のモデルを動かす方が向く場合もあります。まずはOS標準の fm で用途を試し、足りない部分だけOllamaなどで補う進め方が現実的です。
まとめ:macOS 27なら追加アプリなしでローカルLLMを始められる
macOS 27のローカルLLM初期設定は、次の3ステップで完了します。
- Apple Silicon搭載MacをmacOS 27へアップデートする
- ターミナルで
sudo fm licenseを実行して規約に同意する fm respondまたはfm chatでAIを使い始める
追加ダウンロードやAPIキーが不要なため、「ローカルAIを始める最初の一台」として、macOS 27搭載Macはかなり扱いやすい選択肢です。
実際、使ってみた感想は、まだまだ、知識が全然足らないかな〜。